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このたび、『岩波講座 社会学』が正式に刊行開始となりました。前回の「岩波講座」からほぼ30年経つ。私のほかに、北田暁大、筒井淳也、丸山里美、山根純佳の各氏が全体の監修を務め ...
地毛証明書、細かな服装規定、理由が定かでない規制……理不尽で人権侵害にあたる校則の存在が問題視され、改善の試み ...
写真左から、上野健爾氏、佐藤賢一氏、橋本麻里氏 橋本このたび刊行される『関孝和全集』(上野健爾・小川束・小林龍彦・佐藤賢一編、岩波書店、2023年10月刊)をまとめる過程で、お二人 ...
いま私たちは、AIの誕生が象徴する、人類史上初めて出現した新文明の世界に在る。この潮流をそのままにしておいてよいのか。このままにしていれば、これからこの世界はどのように ...
E・H・カー『歴史とは何か新版』(岩波書店、二〇二二)の翻訳に取り組みながら、ふとよみがえる場面があった。一九七〇年代の終わりだったか、ある研究会合の休憩時に年長の先生方が ...
本書の主人公、蔡焜霖は、1930年、日本統治時代の台湾に生まれる。 読書が好きで成績優秀な子どもであり、教育者になることを夢見ていたが、少年時代は戦争の色濃い時代でもあった。
E・H・カー(一八九二─一九八二)との遭遇は前触れなしであった。一九八〇年の夏の終わりに始まったわたしのケインブリッジ留学生活だが、所属はチャーチル学寮で、その家族寮に ...
『幸福な王子』は、自己犠牲的な博愛を賛美したいのか、その無力さや虚しさを言い表したいのか、どちらもなのか、私にはそのあたりが子供の頃よくわからなくて(それはダイジェスト版 ...
「おれはもうおじさんではなく、おじいさんだ」──様々な思いをおきざりにして生きてきた長坂誠、65歳。その運命の歯車が或る姉弟との出会いから動き出す。おきざりにされた者など ...
いきなりの余談で恐縮なのだが、「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞を受賞した時の鈴木敏夫プロデューサーの言葉にうなってしまった。なにしろ第一声が「オスカーは買えるんです ...
私たちが何を食べるか、食料安全保障をどうするのか。そこには消費者や農家の努力だけではなく、政治経済が大きく影響している。学生たちにそう話すと「食べものと経済が関係している ...
本年は、第二次世界大戦の終結から八〇年の節目にあたる。米国史では強制収容された日系アメリカ人史の見直しが必要になっている。強制収容された一世や二世はそれを「恥」と考え ...