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日本医師会の松本吉郎会長は7月9日、病院3団体と開いた全国知事会との「社会経済情勢を適切に反映した診療報酬改定」に関する意見交換会で、「地域医療提供体制の崩壊が迫っている状況」と危機感を示し、知事会とともに政府へ一致団結して訴えていく必要性を強調した。2026年度診療報酬改定における高齢化の伸び、賃金や物価の上昇、医療の高度化に対応した本体プラス改定のほか、適切な補助金を求めた。
中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所特任教授)は7月9日、費用対効果評価専門組織からレケンビ点滴静注(一般名:レカネマブ)の費用対効果評価案の報告を受けた。ICER ...
5年間の雇われ院長を経て、40歳の節目で一念発起。質の高い在宅医療の提供を念頭に、訪問診療クリニック「巡る診療所」(札幌市手稲区)を開業した飯田智哉先生。自己資金はほぼゼロで開業したものの、集患は在宅医療クリニックならではの手法が必要だったそうです。勤務医時代とは異なる地域で開業、「患者ゼロ」からスタートしたあと、どのような推移をたどったのでしょうか?
中医協の薬価専門部会(部会長:城山英明・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は7月9日、2026年度薬価制度改革に向けて9つの業界団体へのヒアリングを実施した。日本製薬団体連合会は、革新的新薬、基礎的な医薬品、長期収載品/後発品という3つのカテゴリーに分類し、各々の役割に応じた分かりやすい薬価改定の仕組みを構築するよう要望した。背景には、地政学的リスクの高まりや原材料費の高騰が医薬品の安定供給に影 ...
参院選が公示され、各地で7月20日の投開票に向けた舌戦が繰り広げられている。物価や人件費が高騰する中、与野党は医療従事者の賃上げや医療機関の経営支援策などを公約に掲げた。ただ、一般国民の生活も厳しく、医療費削減や社会保険料の負担軽減を強く打ち出す党もある。給付と負担のバランスを巡る議論が熱を帯びている。
医師の間でも「王道」とされるインデックス投資。しかし、本当に安全・確実なのでしょうか?本コラムでは、オルカンなどのパッシブ投資に潜む「盲点」を、その具体的な欠点とともに解説します。現状に疑問を投げかけ、先生方の投資戦略を見直すきっかけになるかもしれません。
大学医学部の人気は高まるばかり、しっかり受験勉強をしないと受からないのはご承知のとおりです。そんな中、日本で唯一の医科大学附属高校である川崎医科大学附属高校では、大学に推薦入学するにもかかわらず、外部受験生と同等の自学をする環境を整えています。いったい、なぜ? 疑問を解明すると同時に、「附属高校」というイメージを超えた勉強体制を詳しくお伝えします。
東京都医師会の尾崎治夫会長は7月8日の定例記者会見で、「セルフメディケーションという言葉が独り歩きしている」と述べ、予防医療の重要性を強調した。セルフメディケーションを巡っては、6月に開かれた日本医師会定例代議員会で日医常任理事がOTC類似薬の保険適用除外やスイッチOTC化の推進に強い懸念を示しており(『「社会を蝕むセルフメディケーション」反対、宮川常任理事』)、尾崎会長は「決して皆保険制度を崩す ...
HPVワクチンの定期接種の初回接種率は、全体で22.1%、定期接種の最終年である高校1年相当女子に限っても41.9%にとどまることが明らかになった。いずれも都道府県格差が大きく、高1女子の最高は山形67.3%、最低は沖縄17.1%で、約4倍もの開きがある。全体でもほぼ同様の傾向だった。
多世代シェアハウス「みたか多世代のいえ」(東京都三鷹市)は、高齢者が最期までポジティブに生きられるように、さまざまな工夫が施されています。代表を務めるのは、在宅緩和ケア医の村野賢一郎先生。村野先生自身が「家守」(やもり)として共に住んでいるのも、他にはない大きな特徴です。それらの特徴がどのような効果をもたらすのかを伺いました。(全3回インタビューの2回目) ...
以前、Doctors LIFESTYLEが行った「住宅購入のベストタイミング」にまつわるアンケートにおいて、購入時の年齢としては36歳が「適切だった」とお考えの方の比率が最も高いというデータをこちらの記事にてご紹介しました。キャリアや家族構成の変化も踏まえると、住宅を購入するタイミングはなかなか見極めが難しいもの。今回マンガに登場する中堅医師、一見慎重そうに見えるものの、実は思い切りが良い性格のよ ...
2024年11月に上梓された『透析を止めた日』(講談社)が、現在も大きな反響を呼んでいる。第68回日本腎臓学会学術総会(6月20-22日、横浜市)では、総会長を務めた南学正臣氏による特別企画として、著者であるテレビディレクターでノンフィクション作家の堀川惠子氏による講演が行われた。会場となったメインホールは立ち見が出るほどで、参加者の関心の高さがうかがえた。講演の前半では、書籍を執筆するきっかけと ...