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新人SF作家の登竜門として知られるハヤカワSFコンテスト。その12回大賞受賞作として刊行された犬怪寅日子『羊式型人間模擬機』(早川書房)は、人間と動物、そしてどうやら人間ではない語り手のユーが織りなす、奇妙な物語だ。
好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。映画や美術、食などをもっと楽しむための本の紹介から、朝日新聞の読書面に掲載された書評まで、あなたと本の出会いをお手伝いします。
新たな芸術の可能性を示したマネの元には、伝統的なアカデミー派の絵画に疑問を抱くドガ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ベルト・モリゾなどの若手たちが集まってきます。彼らは自分たちの作品を展示する独自の展覧会を開催し、後にそれは「印象派展」と呼ばれるものにな ...
今村翔吾さんの本紙連載小説「人よ、花よ、」(上下巻、朝日新聞出版)が刊行された。朝日新聞東京本社の読者ホールで17日に記念のイベントが開かれ、作者の今村さんと挿絵を担当した画家の北村さゆりさんが登壇。約100人の読者を前に創作秘話を ...
声の大きい者たちの言葉で、この世界は埋め尽くされている。そう思った途端に、私たちの人生は貧しくなる。ならば、ふとした瞬間に漏らす言葉は、あるいは心の中に生まれる想(おも)いには意味がないのか。そうではない。文学は、そうした微(かす)か ...
堀さんは8歳の時、大好きな母と離ればなれになって父の恋人「ユキ姉ちゃん」と暮らし始める。ある夜、一緒に潜り込んだベッドの中でお願いされた。「お母さんになってもいいけ?」 ...
九段理江さんの『東京都同情塔』(新潮社)は、2024年の第170回芥川賞を受賞しました。あらすじや読みどころ、著者の話題の発言などを紹介します。 Share 九段理江『東京都同情塔』あらすじ ...
「潤(ルン)」はコロナ禍以降、中国ではやり始めた隠語だ。儲(もう)けるという意味を持つが、発音のローマ字表記が「run」なので、英語の「逃げる」という意味をかけている。より良い暮らしを求めて中国を脱出する人々を指す。「潤日」なら、目 ...
端的にいうと、合唱や合奏では秩序を守ることが大事であり、それが社会性の向上にもつながっていく、ということである。諸井は西洋芸術音楽の持つハーモニーを身につけることで、和を乱さない、秩序と平和を愛する子どもを育てようとしていたのである。ここでは明らかに ...
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街とその不確かな壁 〈上〉(村上春樹、新潮文庫) 街とその不確かな壁 〈下〉(村上春樹、新潮文庫) #真相をお話しします(結城真一郎、新潮文庫) マスカレード・ゲーム(東野圭吾、集英社文庫) 君のクイズ(小川哲、朝日文庫) ...
(1)の臨床心理士界を牽引(けんいん)する著者は「自己肯定感」という言葉が嫌いという。一見心理学こそ扱いそうな言葉だが、肯定は自己が与えるのではなく他者や社会こそが作るものと説く。思考の土台には第2波フェミニズムの標語「個人的なことは政治的なこと」が ...