リマニュファクチャリングが欧米で広がるきっかけになった「修理する権利」運動を主導した男の戦いは、まだ終わったわけではなかった。「修理できない製品は売るな」。そんな規制強化の波はやがて日本にも来る。その時、企業は何をすべきか。

自動車部品大手のマレリ（旧カルソニックカンセイ）が2度目の破綻をし、インド自動車部品大手のマザーサン・グループが買収に食指を動かす。同社はここ数年で八千代工業など大手1次部品メーカー（ティア1）を次々と傘下に収めてきた。自動車部品の「知られざる新星」 ...

味の素が多くの会社と異なっていたのは、緊急時のサクセッションプランを用意していた点だ。サクセッションプランは一般的に、中長期的な後継者育成を見据えて策定されることが多い。それに対し、味の素は起こりうる多くの状況を想定した上で、緊急時と通常時、短期・中 ...

ライフクリエイトの企業理念は「経営を通じて、縁ある全ての人を幸せにする」。経営企画広報室の塚里良美室長は「つい自社の利益についてプレゼンしようとしてしまうが、AIに指摘されて提案書を作り直すこともある」と話す。意思決定のプロセスにかける前の「壁打ち」 ...

「アッパーミドル市場で圧倒的な存在感と競争優位性を持ったトップランナーを目指す」。4月、アパレル大手、三陽商会の大江伸治社長は都内で新たな中期経営計画を発表し、こう意気込んだ。

金次郎がはじめて生家の土地を買い戻したのは、文化3年（1806）3月。母親が死んで弟たちと別れ、たったひとり伯父の二宮万兵衛方へ引き取られてから3年後である。逆にいえば金次郎は、わずか3年でそれだけの銭（ぜに）を貯めた。

1つ目は税務局の府県税課長を務めていたときに担当した地方消費税の導入です。消費税が3％から5％になるタイミングで、1％分を地方の財源に充てるという内容です。財務省は反対し、当時、カウンターパートだった渡辺博史元財務官と一緒に記者会見して、それぞれの主 ...

レゾナック・ホールディングスの髙橋秀仁社長が指名したのは、富士通の時田隆仁社長。中学・高校の同級生だった2人が、大胆な構造変革をリードする経営者として向き合う。レゾナックも富士通も巨大な組織だ。変革は一筋縄でいくはずもない。時に厳しい決断を迫られるト ...

若手を残し、鷲津はリンとサムと共に、自室に引き揚げた。「モルトでいいか」鷲津が問うと、二人が頷いた。鷲津はロックグラスに氷を手づかみで入れて、ラガブーリンの16年を、なみなみと注いだ。「さっきは、威勢の良い話をぶちかましていたけど、アメリカは、史上最 ...

日産は25年3月期に6708億円の最終赤字を計上。赤字幅は過去3番目の大きさだ。世界で7工場を休止・閉鎖し、2万人の削減を検討するが、構造改革は道半ばだ。

これからは超富裕層にさらに富が集中し、格差が拡大、固定化。封建制に逆戻りしたような社会がやってくる──担当する大学の授業でそんな話をするのだが、危機感は伝わらない。「資本主義の終わりを想像するよりも世界の終わりを想像するほうが簡単だ」。本書にも引用さ ...

三菱商事が2月、千葉県銚子市沖などでの洋上風力発電の事業見直しを表明した。国内メーカーが大型風車の生産から撤退し、輸入に頼る構造がコスト高の一因だ。国内のサプライチェーン再構築に向け、政府は海外大手の生産誘致に動き出した。