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ドイツ伝統の翳りある響きを湛えつつ、各声部が明晰に浮かび上がり、構築性と情熱を兼ね備えた音楽を紡ぐ――それが、現在のユロフスキ指揮ベルリン放送交響楽団の姿である。ベートーヴェンからショパン、ブラームスに至るまで、その特長は一貫して発揮された。
「国際音楽祭NIPPON2026」(芸術監督:諏訪内晶子)の開催が決定いたしました! 2026年2月10日から3月3日まで、横浜・愛知・宮城・岩手の各地にて、彩り豊かなプログラムをお届けします。
静岡音楽館AOI開館30周年を記念して、R.シュトラウスの歌劇「ナクソス島のアリアドネ」が上演された。沼尻竜典の指揮のもと、国内のオーケストラの首席奏者やソリストたちによって静岡祝祭管弦楽団(コンサートマスター:水谷晃、総勢38名)が編成され、キャス ...
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの若手指揮者クラウス・マケラが4月末から5月初めにかけ、シカゴ交響楽団の定期演奏会で2つのプログラムを振った。昨春に2027年からの第11代音楽監督就任が発表されて以来、久々の登場だけに、地元は熱狂的に次期シェフを迎えた。
ヴァイオリニストの千住真理子が10日、デビュー50周年を記念して2人の兄、千住博(画家)と千住明(作曲家)とのコラボレーションによる特別企画「千住家の軌跡」を東京オペラシティコンサートホールで開催した。
日本フィルの5月の東京定期の1曲目は芥川也寸志の「エローラ交響曲」。西耕一氏のプレトークに芥川也寸志夫人の真澄氏がステージに登場。芥川がサントリーホールの響きを好み、高く評価していたと回想し、同ホールで作品が演奏されることへの感謝と期待を述べた。
19世紀末の明治維新が掲げた「文明開化」は「富国強兵」と一体の国策だった。西洋音楽導入の背後にも、日本の伝統音楽のリズムでは「西洋式の軍隊行進ができない」という切実な事情があった。では邦楽界が窮地に陥ったのかといえば、史実は正反対。新しい音楽との出会 ...