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NHK交響楽団の5月定期Cプロを聴いた。指揮はリトアニア出身で現在、リンツ・ブルックナー管弦楽団の首席指揮者を務める注目の若手ギエドレ・シュレキーテ。
南ドイツの名門、バンベルク交響楽団。評者は故ホルスト・シュタイン時代から知っているが、最後に聴いたのは2016年だから9年ぶり。ヤクブ・フルシャの指揮で聴くのは初めてである。
オーケストラのススメ | この5月、NHK交響楽団がアムステルダムのコンセルトヘボウで開催されている「マーラー・フェスティバル2025」に参加した。コンセルトヘボウは、マーラー自身が自作を指揮したホールであり、そのオーケストラもマーラーとの縁が深い。
しかも、共演陣がすごい。ドンナ・アンナ役の迫田美帆は、いまや日本を代表するソプラノである。サントリーホール オペラ・アカデミーにいたころから傑出していたが、昨年、佐渡裕プロデュースオペラとして、兵庫県立芸術文化センターで上演されたプッチーニ「蝶々夫人 ...
ドイツの鬼才ピアニスト、トーマス・ヘルの日本での評価に対して、TOPPANホールが果たした役割は甚大だ。今回は2回構成のプロジェクトに発展した。初日はヘルが得意なリゲティで始まり、この作曲家が敬愛したバルトークに続くハンガリー・プロ。ソロからデュオ、 ...
名誉客演指揮者の尾高忠明が指揮する読売日本交響楽団の定期。39歳の若さで亡くなった忠明の父、尚忠の交響的幻想曲「草原」と尚忠が日本交響楽団定期を最後に指揮したブルックナーの交響曲第9番で、父へのオマージュともいえる演目である。
前半は自身の音楽家人生に深い影響を与えた作曲家と作品。ここでは、張り詰めた緊張感が支配し、音に対する鋭敏な感覚を実感させる。1曲目は吹き振りによるルトスワフスキの「オーボエとハープのための二重協奏曲」。1980年に自身が初演した作品だ。ホリガーのオー ...
名匠・鈴木秀美が、気心知れた合唱団コーロ・リベロ・クラシコを率いて金沢に乗りこみ、アビゲイル・ヤングをコンサートマスターとするオーケストラ・アンサンブル金沢(以下OEK)および3人の声楽ソリストとともに、得意のハイドンのオラトリオ「天地創造」を演奏す ...
アルマヴィーヴァ伯爵のローレンス・ブラウンリーはやわらかい声だが芯にバネがあり、フレーズが高密度で満たされる。新国立劇場でこの役を歌うのは2006年以来で、声は一定の成熟を遂げたが、やわらかさが失われていない。バネの弾力があるから、小さな音符の連なり ...
先月のピカイチ 来月のイチオシ | 今回の「先月のピカイチ ...
ポーランドの俊英指揮者、クシシュトフ・ウルバンスキが東京都響との初共演に臨んだ。東響の首席客演指揮者(2012~16)で力量は既におなじみ。ショスタコーヴィチ没後50年を記念し、含蓄の深い解釈でうならせた。
今年のアイリスオーヤマ・クラシックスペシャルは、「王道か異端か」と題して、広上淳一が仙台フィルとベートーヴェンの「皇帝」とマーラーの「巨人」を披露した。