News

哲学者の西研氏によると、現象学とは「自身の体験を反省してその内実を確かめるという、一種の思考の方法」で、価値が相対化した時代に「共通理解をうち立てるため」に創作したという。意識と世界を同規模と捉え、意識することで初めて世界は存在するとの考えは、仏教の唯識に通じる。
20世紀後半、米国で活動したアイルランド出身の牧師ジョセフ・マーフィーの名言集。潜在意識を生かすことで自らや周りの人を成功、幸福へと導く「ポジティブシンキングの法則」を提唱したことで知られる。 著者は出版社の編集者時代、類似書を多く手掛けていた。
1852年8月、ロンドンにやって来たロシアの亡命貴族ゲルツェンは、さまざまな人物と出会い、交流を持つ。イタリアの革命家マッツィーニ、イギリスの社会主義者ロバート・オーエン、ロシアから来たドストエフスキーやバクーニン…。
今年は「昭和100年、戦後80年」に当たる。時の流れに特に昭和世代は感慨にふける。「戦後は遠くなりにけり」と言われたが、昭和自体が遠い「歴史」となってしまった感がある。 先日、90歳前後のご年配2人と懇談の機会があった。話は先の戦時中に遡る。子供の頃、郷里の駿河湾に面する町で、敵艦に見立てた海上のブイに訓練生が操る練習機が特攻訓練をする模様を岸からよく見物したという。