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「健康血管」の「ピークは19歳」と、意外なほど早い。これを頂点に、あとは劣化へとすすんでゆくわけだが、何もしないで放置していると死のリスクは増大する。中高年に多い、自覚症状のない「突然死の約8割が血管の異常に起因する」からだ。
「子供盆おどり唄」は、北海道の文化を象徴する盆踊り歌であり、70年を経て初めて単独CDとしてリリースされた。この曲は、子どもたちの健全な盆踊りを目的に1952年に誕生し、戦後から現在に至るまで道民に愛され続けている。CDは最新の技術で音質が向上し、実用性も考慮された内容となっており、著名人たちからも深い愛着が語られ、地域文化の継承の重要性を強調している。
敗戦後、南樺太はソ連に占領された。普通の暮らしを営んでいた人々は突如、シベリアへと抑留される――。囚人としてシベリアのラーゲリに連行された人々は、過酷な労働を強いられた末に刑期があけてもソ連に残留させられた。彼らが“発見”されたのは、ソ連崩壊後のことだった。第47回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞した『脱露 シベリア民間人抑留、凍土からの帰還』から抜粋した物語の一部を紹介する。
私は現代の家族形態とは合わない墓の問題を、社会に訴えたいと思っていた。しかし、当事者にはよくわかることでも、「家墓」を代々継いでいくことが美風だと思っている人たちには、問題が見えてこない。その深刻さをどう伝えたらいいのか……そう悩んでいたとき、家族の「ライフサイクル」という言葉・概念に出会った。
また近年は、従来の継承からみて何ら問題のない「息子がいる」ケースにおいても非継承墓を申し込む者が増加している。「墓を代々子どもに守らせる時代ではない」と、現代人が継承制から離脱する傾向が捉えられている。
その一つが「2025年問題」である。第1次ベビーブームで生まれた「団塊世代」(1947~1949年生まれ)が75歳となり、国民の4人に1人は後期高齢者になる予測だ。そうなると医療や介護などの社会保障費が膨れ上がり、これまでに経験をしたことのない大変厳しい社会になる。
戦後、家制度が法的に廃止されたものの、まだ家意識が優勢であり、家族が団体としての特徴を多く残していた時期(1945年〜1950年代)があった。女子しか生まれないと、将来、親戚の男子を養子にもらって家を継いでもらおうと考えていた人もいたという。
人類は進化の過程で共感力を獲得し、言語を発達させてきた。そのなかで生まれたのが歌やダンス、演劇だった。そうして演劇は人と人とを繋ぐ芸術となっていった。戦争が止まらないこの時代にこそ私たちはもう一度立ち止り、人類の来し方に思いを馳せたい。群像にて連載中 ...
「これが最後の通信になるかもしれません」「足の悪い者や病人は濁流の中に呑まれて行く」最前線、連絡員の死、検閲……何が写され、何が写されなかったのか?新刊『戦争特派員は見た』では、多数の秘蔵写真から兵士からは見えなかった〈もうひとつの戦場〉の実態に迫る ...
戦後80年を迎え、私たちは「あの戦争」とどのように向き合えば良いのでしょうか。日本はどこで「間違えた」のか。そもそもいつ始まったのか。掲げた理想はすべて誤りだったのか。「大東亜」は日本をどう見ていたかーー。7月17日発売『「あの戦争」は何だったのか』 ...
家族変動の影響が、墓に顕著に表出するまでにはタイムラグがあった。核家族化による家族の小集団化や夫婦制家族理念の定着が進んでも墓には大きな変化はなかったが、それが顕著な変化となって顕れてきたのは1990年以降である。
進化は再現不可能な一度限りの現象なのか? それとも同じような環境条件では同じような適応が繰り返し発生するのか? 進化のあり方をめぐって、進化生物学者の間で20世紀から大論争を繰り広げられてきた命題をめぐって、良質のミステリーを読ませるような巧みな筆裁 ...